大器晩成
道徳の有名な言葉に大器晩成があります。
直訳すると大きな器となるには長い時間がかかる、という意味です。
日本では主に大物になる人物は若い頃には頭角を現さないとか
遅咲きのスポーツ選手の評価に当てはめられたりします。
諦めずに努力を続けることは素晴らしいという感じで使われますが
道徳においてはもう少し深い意味が有ります。
道徳において器とは宇宙を示しています。
宇宙と同じ器になるには途方も無い時間がかかります。
人間に当てはめるとどれだけ努力をしても完全にはなれないことを示しています。
これだと努力を否定しているように見えますがさらに裏が有ります。
人類がどれだけ創意工夫を重ねても完全になれないということは
人類の可能性には限界が無く無限であるということになります。
これは諸行無常の原理にも合致しています。
努力をすればそれに見合った何かが得られることは間違いないのです。
このように道徳は知れば知るほど気付きを得られるので
自分が居る宇宙に納得していないという方には特におすすめです。