とくみつのひきこもり相談ブログ

7年3ヶ月ひきこもり無職の後、働き始めました。
ひきこもり無職の間、怖い経験をしました。
このブログは自分と同じ目に遭ってほしくないという思いで立ち上げました。

とくみつの兄について

私の兄は生まれつき体が弱い人でした。
母体である母の体が強くなかったからです。
私も体が弱いです。
私は小学生の時はしょっちゅう風邪をひき風邪で死にかけた事もあります。
私は自分の体の弱さを自覚していたので努力して健康な体を手に入れました。


しかし兄は成人以降自分の体の弱さを忘れてしまったようです。
毎日遅くまで残業し食事も菓子パンで済ます。
それで生来の体の弱さが祟って癌になってしまいました。
日に日に心も体も病んでいく兄。
「こんな体になったのはお前のせいだ!」
これを言った兄の心情と言われた母のショックは想像が及びません。


私は自暴自棄になった兄が何をするか分からず兄が怖くなり
兄から逃げるために一人暮らしを始めました。
逃げてごめんなさい。


兄は将棋がとても強い人でした。
中学生の頃には父と互角になり高校生になると父は勝てなくなりました。
兄の棋力は三段でしたが成人以降は父は1回も勝てなくなったので
もしかしたら四段くらいの実力があったかもしれません。
兄がこの世を去った後、父は息子と将棋を指せる幸せを思い知らされたようでした。
私と父が将棋を指すのは家族の絆を確認するためのものです。
内容や勝ち負けはどうでもよいのです。
兄の遺影の前で将棋を指す。それ自体が大事なのです。


私がマンションに帰れなくなった時、
帰る道を示してくれたのが兄の声でした。
もちろん本当の兄ではありません。
私の記憶にある兄の声を幻聴さんが利用したのです。
兄の声なら従うだろうと。
しかし記憶であろうと中身が幻聴さんであろうと
兄が私を助けてくれたことには違いありません。
兄貴、助けてくれてありがとう。


兄は確かに生きていました。
兄が生きていた証をここに記します。

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