とくみつのひきこもり相談ブログ

7年3ヶ月ひきこもり無職の後、働き始めました。
ひきこもり無職の間、怖い経験をしました。
このブログは自分と同じ目に遭ってほしくないという思いで立ち上げました。

幻聴に殺されそうになった話-1「虐待」

 体験を小説形式でお送りいたします。


-本当の恐怖ってなんだろう-


 僕の名はとくみつ。あだ名はニートだ。35歳過ぎてるからニートじゃなくて無職なんだが。なぜニートというあだ名なのかは追って話したい。
 今日は2月7日。僕は今新横浜駅から新幹線のぞみ号に乗って両親のいる広島に向かっている。
 事の始まりは3日前の2月4日。

 僕はいつものようにやる事も無くだらだらネットをやり夜になったので布団に入った。

ワンルームマンションで一人暮らし。このマンションにはほとんど人はいない。
夜は静かだ。遠くの音までよく聞こえる。
 布団に入っていくばくか経ったころ声が聞こえてきた。子供の声だ。泣いている。
このマンションの隣は託児所だ。夜泣きはよくあること。そう思っていたが何か様子がおかしい。その泣き声は夜泣きとは違いもっと悲痛な感じがした。
 よく聞き取ろうとしたがすぐに聞こえなくなった。


 次の日、2月5日。夜になり横になっているとまた声が聞こえてきた。例の子供の泣き声だ。今度は昨日よりはっきり聞こえる。

「痛い! 痛いよ!」もしかして虐待なのか?
そう思ったら父親の声も聞こえてきた。「静かにしろや!」
どすん、という音と共に「ぎゃあああ!」という子供の悲鳴が響く。
「お願い! やめてよ!」と母親の絶叫も聞こえてくる。
 これ110番した方が良いんじゃないか? 早く誰か110番しろよと思ったがこのマンションには人はいない。どうしたものかと思っていたらやがて親の声は聞こえなくなり、子供の泣き声だけが響いていた。
「誰か助けてよ……もうやだよ……ここから出してよ……」
「声が聞こえるなら助けてよ……」
「ぼくの声が聞こえるなら返事して……!」
聞こえてるけど僕には何もできないなと思ってたら僕の心の声にその子が反応した。
(聞こえてる!? ぼくの声が聞こえるなら返事して! ぼくエスパーなんだ!)
 驚いた。その子の声が直接頭の中に聞こえてきたから。

それで「聞こえてる」とつい返事をしてしまった。

 今思えばこれが悪夢の始まりだった。


(信じてくれるの?)
 信じるも何も実際聞こえてるわけだし。
脳波で動くネコ耳があることを考えるとそれほど不思議ではなかった。
 それからその子は自分の境遇について色々話してくれた。この力が原因で虐待されていること。父親は完全に自分のことを気味悪がり監禁されていること。
 虐待の原因がそれなら力を使わなければいいのにと伝えたら心の声なのかどうか区別ができなくなってるとのこと。
(ねえぼくを助けてよ……ここから出してよ……)
 悪いけど無職の僕には無理だ。
(無職って何?)
 働いてない奴の事だ。若いとニートと呼ばれる。
(ニート。おじさんの事ニートって呼んでいい?)
 好きに呼べばいいさ。
 そうやって会話していると落ち着いてきたようだ。
(ニートの部屋に行きたいな)
 いや匿ってやれる余裕無いし、やったら児童誘拐で逮捕されるから勘弁してくれ。
そう伝えるとその子は心底失望したようで黙ってしまった。
本当に申し訳なくなった。でも無職に助けを求めても意味無いだろと。
 話相手ぐらいにはなってやるからと伝えると
(うん、ニートいい人)
 ちょっと機嫌直ったかな。無職が良い人なわけ無いんだよなあとか考えたら猛烈な眠気が襲ってきた。
(あっ眠いよね。オヤスミ。バイバイ)
とそれきりぷっつりと声が聞こえなくなった。
 テレパシーは脳に余計な負荷がかかるのか僕もすぐに寝てしまった。


 つづく


にほんブログ村 メンタルヘルスブログ ひきこもりへ
にほんブログ村

×

非ログインユーザーとして返信する

あと 2000文字

※は必須項目です。