ハインリッヒの法則を理解しているか否かで失敗する確率は変わりますが
知っていてもどの程度理解しているかで変わっていきます。
その理解度は大まかに4段階に分けられます。
第1段階は事故について。
重大事故が1件発生した場合、
その裏には29件の軽度な事故と300件の小さな異常が有ったというものです。
現状ではこれすら知らない人が多いことが残念です。
第2段階は事故だけではなく他にも適用できるということ。
仕事のミスもハインリッヒの法則が当てはまります。
仕事の失敗はそれだけ損失を被りやすいので
ハインリッヒの法則の教育を徹底している企業は業績も伸びます。
ハインリッヒの法則を知っている人の多くがここにいます。
第3段階は負の行動全般に関わっていること。
怒りや悪口などの負の行動も小さな異常であると知っていれば
そういった行動を控えることで失敗する確率が下がっていきます。
残念ながらここまで分かっている人は極端に少ない印象です。
私としては最低限ここまで分かっていれば
ハインリッヒの法則を理解していると宣言できると思います。
第4段階は負の行動の逆を取ること。
負の行動を積み重ねると失敗しやすくなるなら
逆に道徳的な行動を積み重ねれば少し良いことが起きると気付きます。
また努力は全く無駄にならないこともこの法則は示しています。
完全な人は存在せず人は失敗する生き物です。
この法則はどれくらいの割合で失敗するかの目安にもなっています。
ハインリッヒの法則を理解すれば不本意なミスが減り
運が悪いと思っていたことも減っていきます。