ひきこもりのお子さんを持つ親御さんへ伝えたいこと
ひきこもりにとって外の社会へ出るという事は
断崖絶壁に架けられたガラスの橋を渡るようなものです。
最初の一歩さえ踏み出すことができれば
ガラスの橋はやがて石の橋へと変わっていきますが、
とにかく最初の一歩が重い。
厄介なのは無理矢理渡らせようとすると
ガラスの橋は割れて落ちてしまうということです。
さらに厄介なのはこちらにそのつもりが無かったとしても
本人がわずかでも強制されていると感じたら
やはりガラスの橋は割れてしまうということです。
何を大袈裟なと思われるでしょうが全くの逆でこの表現ですら生ぬるいと思っています。
とにかく子供を否定してはいけません。
このままじゃ駄目だという事は本人が一番よく分かっているのです。
今さら親が駄目だと言ったところで何も変えることはできません。
ひきこもりの人は基本的に優しいです。
上手く喋ることができないから相手に変に思われたらどうしよう。
そういうことばかり考えています。
でもお子さんのその優しさは認めてあげてください。
働かせようとするのは一旦横に置いて
家の中に居場所を与えてあげてください。役割を与えてください。
トイレ掃除なり風呂掃除なりさせてあげてください。
ゴミ出しはハードルが高いのであまり薦めません。
自主的に掃除するようになれば助かる見込みがあります。
ですが決して焦ってはいけません。
仕事や労働といった単語はNGワードと考えてください。
お子さんはお子さんで掃除さえしていれば文句を言われないのなら気楽なものでしょう。
働く意思が全く無くてもそれで良いのです。
掃除をしてくれるお子さんをありがたいと思えるようになって
初めて解決への第一歩となります。